2019/08/26
【概要】卵殻の薄片試料の作製
【試料】卵殻(現生および化石)
【作製方法】前処理(樹脂包埋)、湿式(オイル)
【納入先】丹波竜化石工房ちーたんの館(兵庫県丹波市)
【担当者からのコメント】
現生種と化石種の2種類の卵殻薄片作製でした。
化石に比べると現生種はヒビやカケを生じやすく注意が必要となります。また、厚さも現生種は最適厚さ(研究者の意向にもよる)が微妙に異なります。
また、小さな試料ですので、顕微鏡観察時に「見やすい」ことも考慮しました。具体的には、卵殻部以外の部分。観察者にとっては実は関係ない部分ではありますが、試料以外の顕微鏡の視野に入り込む部分(エポキシ樹脂部分)に研磨材の痕が極力残らないよう、透明になるように仕上げました。
特別展用ということで、「薄片技術」を少しでも世の中の人に知ってもらえると嬉しいです。そして、より多くの研究に貢献できるキッカケとなれば幸いです。
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